まちと違う車時間 お父さんは鬼と舞う
2022年5月10日

この鎮玉地域の最北・寺野に暮らす信祐さんは、こどものころからこの鎮玉地域で育った。
小学校の時は毎日往復8キロ歩いて、足腰が強くかけっこも早かったという。
400年以上続くという国指定重要無形文化財の伝統芸能「寺野ひよんどり」で鬼と舞う「招き」という役を演じている。 (毎年1月3日の14時から日没後にかけて五穀豊穣や安全を願う舞や神事を行う。)
信祐さんはサラリーマン。25キロ離れた浜松の街中まで通っているという。
「昔はグネグネした峠道を3つ越えないと街には辿り着けなかった。それが三遠南信道路が開通して下道もよくなった。ワープしたような気分だね。距離的にはここから浜松駅の間に井伊谷があるんだけど、そこまで20分で行けるようになった。その区間に信号がほとんどなくて、ノンストレスで走れる。仕事前に心と呼吸を整える時間になってて良いんだよね。ここって奥過ぎず、街過ぎない。穏やかな自然に囲まれて、仕事と家庭のオンオフがしやすいこの距離感はいいね。」