ホタル・ビオトープの視察を行いました

2014年1月14日


2014年1月6日、ひずるしい鎮玉のメンバーで、環境影響評価が専門の桑鶴博宣さんのガイドで、ホタル保全を目的とした護岸工事の現場と、袋井市と浜松市浜北区にあるホタルをメインとしたビオトープの視察を行いました。

最初に天竜区熊地区にある大栗安にあるホタル保護を意識した護岸工事の実例を見学しました。石と石の間にすきまが大きくあいており、そこにホタルの幼虫が上陸してさなぎになるということです。自然石を主材料とした「ラップストーン工法」というものですが、難点は、隙間から草が生えてきてしまうのを管理するのが大変で、何より普通の工法の3倍ほどの費用がかかるということでした。ラップストーン工法までいかなくても、隙間をあける工法はあるようなので、鎮玉地域での河川改修にあたってはホタル保全を意識した工事を自治体に地域として要望しておくことが重要なようです。

  

視察の2か所目は、袋井市衛生センターに併設されたホタルビオトープ跡地に行きました。かつては小屋でホタルの幼虫を飼育して、さなぎになる頃に川に放ち、ホタルを増やしていたそうです。成虫となったホタルは、大きな鳥かごのようなケージに集められて、ホタルを見物してもらうこともされていました。ただ、ホタルの飼育が大変手間がかかるということで、立派な施設でしたが現在は使用されていないのが残念でした。

  

視察の最後に訪れたのは、浜北区灰木地区に10年ほど前につくられたビオトープでした。こちらはかつて浜北市最終処分場がつくられる際に、地元につくられたものだということでした。現在、ひずるしい鎮玉で建設を予定している別所地区と似たような環境にあり、どのようなビオトープをつくるか大いに参考になりました。

  

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